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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第39章 護剣術と護身術








流石に手練の幹部二人も相手にすると疲れる・・・と
力を抜こうとした所で不意に殺気を感じ、
来ているだろう攻撃を避けるとすぐ横を重心の乗った拳が通過した。


最初リヴァイかと思ったが、
目に写ったのが金髪だったので内心驚く。

こういう無粋な真似はしないと踏んでいただけに意外だった。

まぁ、過去に薬を盛られた事があるので
手段を選ばない人間だというのはわかっているが。


「すまない。今の戦闘を見て自分の戦術も試してみたくなった。
付き合って欲しい」


成程、そういう事なら合点がいく、とナナシは納得する。

ナナシの返事を待たず、エルヴィンが対人格闘を仕掛けてきたので
どう攻めるか考えた。


両腕を縛られているので出来る攻撃は限られている。

足を封じられたらそこでお終いだろう。
そう考えていたら、エルヴィンは弱点である足に
下段の蹴りを繰り出してきた。

普通だったら避けるという行動を取らねば大打撃だが、
ジャンプしようが横に避けようが相手の思う壺になるので
ナナシは敢えて踏みとどまった。

筋力操作で両足を強化し防御すると、
蹴った側のエルヴィンの足にダメージがあったらしく
彼の顔が若干曇る。

痛みで一旦退いてもらいたかったものの、
エルヴィンは足のダメージを引き摺ったまま
ナナシの両足を拘束しに掛かった。


完璧に拘束される前に片足をエルヴィンの首に巻き付け
絞め技を繰り出すが、ナナシの絞め技が完成する前に
エルヴィンの寝技が決まってしまったので
ナナシは潔く降参する。







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