• テキストサイズ

過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第39章 護剣術と護身術







確かに小柄で・・・しかも両腕が縛られたナナシの身体を
転ばせ抑え込むのはセオリーであるが、
それを予測しないナナシではない。


ナナシ的に問題なのは抑え込んでくるミケよりも、
攻撃してくるハンジの方だった。

それによって対処が変わる。

彼女はナナシの側面から蹴りを放ってくるつもりらしい。


ナナシは自分を抑え込んでいるミケの胴体に両足を絡ませると、
自分の身体ごと思いっきり捻って足でのみの投技を行った。


多分これはナナシにしか出来ない力技で
普通の人間の筋力ではなかなか難しいだろう。



クルクルと全身のバネを使いながら起き上がると、
ナナシは次の行動を起こすべく、ハンジへ足を向ける。


自分の方に転がってきたミケの身体に
ハンジがよろけながらそれを避けたが、
バランスを崩す事になりナナシはその足を払って転ばせた。


ハンジが転んでいる間に、起き上がってきたミケの顎に
強烈な蹴りを加え彼を脳震盪状態にさせると、
残ったハンジへ向き直り続きをするか問い掛ける。


彼女は引き攣った笑みを浮かべながら両手を上げ、
「降参する」と告げた。




/ 1001ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp