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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第39章 護剣術と護身術







顎に手をやって考える仕草を見せたエルヴィンに
手本を見せる為、ハンジとミケに襲ってくるように頼む。

ここでリヴァイを省いたのは、彼が手加減が苦手な事と、
手加減抜きで攻撃された場合ナナシが本気で
反撃してしまいそうだったからだ。


それくらいリヴァイの戦闘力は脅威である。


ミケとハンジの戦闘力も脅威ではあるが、
万が一双方が危ない状態になったらエルヴィンとリヴァイが
瞬時に止めに入ってくれるだろうという考えもあった。


「ねぇ、本当にやるの?」

「多対一でも多少は対応出来る」

「そういう問題でも無いんだけど・・・ま、いっか。
あたしも護身術には興味あるし」


頭をポリポリ掻くと、ハンジがいきなり攻撃を仕掛けてきた。


それをひょいっと避けると、直ぐ様ミケの拳が迫ってきたので
遠心力で強化した回し蹴りをその胴体に打ち込むが、
彼はそれを難なく避ける。

遠心力で強化された蹴りはそう簡単には止まらない。

空振りすれば隙が生じるので、ハンジとミケはそこを狙って
また攻撃を仕掛けてきたが、
ナナシは更に立体機動で出せるようなスピードの回転を加え
二人に攻撃を加えた。


クリーンヒットしなかったものの思わぬ攻撃に
対処が遅れた二人の腕に打撃を与えることに成功する。

ナナシは二人の態勢が整う前に、
足を踏み締め回転を止め相手の出方を伺う。

ハンジとミケが互いに目配せを送ると、
ミケだけがナナシに向かってきた。

ミケはその大柄な体躯を活かし、
捨て身の抑え込みに掛かる。

そのまま殴りかかっても良かったが、
そうすれば拘束が緩む可能性もあったし、
それ以上にナナシの顔に傷をつけたら
エルヴィンが恐ろしいという思いでミケは踏み止まった。





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