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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第36章 模擬戦











「脇腹の具合はどうだ?」




装備の最終確認をしていたらリヴァイにそう話し掛けられ
「問題ない」と返す。

蹴られた脇腹はまだ赤く腫れ上がっているが、
短時間の戦闘には支障ないだろう。
・・・それよりも今は兵長至上主義者の視線の方が痛い。


「ナナシ、無理しなくても良いんだよ?
君が不戦敗になろうとも私は君を責めたりしない」


横からにゅっとエルヴィンが現れ、
過剰なボディタッチをしてきたのでその手を叩き落としてやった。

今度は団長至上主義者の視線が痛すぎるから、
マジで構わないでほしい。


というか、リヴァイと違ってエルヴィンの場合は
絶対確信犯でやっているので質が悪いと思う。

明らかな挑発行為にナナシは溜息を零す。

エルヴィンがナナシに言いたいことは
「面倒な奴らだから、ちょっと痛い目見せてやれ」というところだろうか。




頼むからミケは近寄ってこないでくれと視線を向けると、
ミケはその意図を察したらしく軽く手を挙げ
その場から「頑張れ」と合図してくれた。





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