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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第34章 報告したが故に・・・









嫌ぁぁぁっ!!と頭を抱えたハンジの背中を
リヴァイとミケが押していると、仮眠室の扉がゆっくり開いた。


3人が生唾を飲み込んで注視していると、
中からげっそりしたナナシが出てきて
「あれ?エルヴィンは?」と嫌な予感が過る。


扉が閉まる直前、ナナシの背後に見えるベッドに
人影のような膨らみが存在していたので多分あれがエルヴィンだろう。




「・・・・・・・・・・・・・・・・帰る」

「ちょ、ま、ま、待ってっ!!」

「いや、もう我慢ならんっ!実家に帰るっ!!」


出ていこうとするナナシをハンジ達3人で抑えつけるが、
小柄な身体は予想よりも遥かに強く、大柄なミケがいても
抑えつけるのが難しいレベルだ。



体格を活かして覆い被さっても、
覆い被さったミケが浮き上がってしまう。



これはマズイと、ハンジは大急ぎで面倒見の良いナナバを呼びに行った。

姉御肌なナナバなら、暴れているナナシを説得してくれるはずだっ!






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