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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第34章 報告したが故に・・・







「その前にエルヴィン、約束しろ。
この話を聞いても理性を放棄し犯罪に手を染めるような
行為をしない、と」

「?何の話だ?」

「良いから、約束しろ。これはおまえの為でもあるんだ。
俺は友として、おまえが投獄される姿や殺されるような所を見たくはない」


鬼気迫る顔でエルヴィンの肩を掴むミケに、
エルヴィンが「わかった、そんな事が無いように努力しよう」と
約束すると、彼はやっと仔細を話し始めた。


「ペトラとオルオが気絶したのは、
うっかりナナシの笑顔を見てしまったせいだ・・・」

「・・・・あ?」

「・・・・は?」



何の聞き間違いだ?とリヴァイとエルヴィンの声がハモったが、
ミケがあまりにも真剣な表情だったので笑い飛ばすことも出来ない。


「おい、たかが笑顔を見ただけで気絶するってどんな状況だ?
あいつらは巨人討伐の精鋭だぞ?あいつの笑顔は巨人より
おっかないって言うのか?」

「恐いとかいうんじゃない。あいつの笑顔は・・・・
腰が砕ける感じのもので・・・・・・・」

「それじゃあ意味がわかんねぇよ。
いつもみたいにはっきり言え、ミケ」


リヴァイに急き立てられたミケは、
ちらりとエルヴィンに視線を向ける。

エルヴィンは瞬きもせず威嚇するようにミケを見ているだけで、
特に反応らしいものは無い。

せめて瞬きをしろ!と心の中で叫びながらミケは、
ありのままを告げる。







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