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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第33章 指名手配?







「それに関しては俺も同感だ。
不味いものよりも美味いものが食いたい」


理解を示すミケに兵士の顔から緊張が解けていくのがわかる。


「で、ではっ!」

「だが、この件に関してはエルヴィンに言ってくれ。
こいつにはこいつの仕事がある」

「それが出来たら苦労しません!
恐くて言葉を発せないまま終わります!」


だよな・・・とミケも思った。


一般兵士が面と向かって不平を口に出来る相手ではない。
仕方なくミケはフォローを入れることにした。


「エルヴィンは今度の予算申請で食事を改善するつもりでいるらしい。
もう少し辛抱しろ」


そう言うとミケはナナシを肩に担ぎ上げ、
その場から逃げ出した。


ここで押し問答を繰り返していては埒が明かないと
判断した上での戦術的撤退だ。








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