過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】
第27章 真の変態は誰だ?
「ね、ねぇ・・・、そのストーカーは兵団の・・・人?
ひょっとして兵長も知っている人なのかな?」
「知っているも何もお主らの団長様だが・・・」
とんだ地雷踏んじまったーーー!!
恐ろしい真実を知ってしまった4人は顔面蒼白になり凍りつく。
オルオに至っては恐怖のあまり舌を噛んだまま目を剥いている状態だ。
そんな馬鹿なっ!
ただ突っ立っているだけで老若男女問わず引き寄せ魅了し、
目が合っただけで女は孕むとさえ言われている団長が
こんな子供にストーカーをしているとは・・・っ!
いやいや、待て!
ナナシと兵長の勘違いかもしれない!
あの紐パンだって、団長が贈ったものとは限らないじゃないか!
エルドは顔を引き攣らせながら、
なけなしの勇気を総動員させて事実確認を行った。
「き、気のせいって事はないかな?
団長が・・・その・・・君みたいに若い女の子に手を出すなんて、
そんな・・・まさか・・・・はははっ」
エルドの言葉にナナシは少し考える仕草をして、
首を傾げながら尋ね返す。