過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】
第27章 真の変態は誰だ?
「服の上からそう分析しただけだ。
動くとそういうラインが出る場合もある。
オルオの場合、立体機動で動くと食い込みが気になって
その都度動きが悪くなっていたからな。
悪影響のあるものは排除すべきと判断し、指摘しただけだ」
「そ、そんな事が出来るとは・・・」
グンタは感心しながら頷いていたが、エルドとペトラは視線を逸して
「それって、男女問わず下着のタイプがわかるって事じゃん」と
心の中でツッコミを入れる。
「おいおい、それってスリーサイズもわかるってことじゃね?
とんだ痴女だな」
間の悪いオルオの軽口にペトラが拳を落とすと、
エルドとグンタは一歩下がった。
それは思っていても言ってはいけない事だ・・・。
「そういえば、何故リヴァイは紐パンなんぞ持っていたのだ?
そんな趣味ではなかろう?」
空気を読まない発言にリヴァイ班の心はシンクロしながら絶叫する。
ええーーーー!?それ聞いちゃうの!?
自分達もすっごく気になってたけど
恐くて聞く勇気ありませんでした!あざーす!
オルオとは違う、役に立つ空気の読め無さに感動を覚えます!
これからも兵長の情報を提供して下さい、師匠!
心の中で『師匠』に格上げされているとは知らないまま
ナナシがリヴァイに尋ねると、彼は舌打ちして険しい表情のまま、
1ヶ月程前の出来事を話し始めた。
彼曰く、シャワー室でシャワーを浴びている間に
誰かがリヴァイの着替えの上に紐パン(ラッピング済)を
置いていったそうで、どうするべきか悩みながら
紐パンを凝視していたところをオルオに目撃されたのだ。
因みにその紐パンは使うことも捨てることも出来ず箪笥の肥やしになっているとのこと・・・。