第27章 真の変態は誰だ？

「だが、今穿いている紐パンは推奨しない。
それは流行りか？全然似合ってない上、激しい運動をする度に
『下着が脱げるのでは…』と気にしているようでは本末転倒だ。
いっそノーパンでいろ」

「何でおまえがそれを知って・・・ガフッ！」


狼狽えたオルオは勢い良く舌を噛んで倒れこんだが、
ペトラ達はそれを心配するでもなく身体を引いた。


「お、おい・・・本当なのか？オルオ・・・」

「男から見ても引くぞ・・・似合わん」

「い、いや・・・・気持ち悪いから近寄らないで・・・」


グンタとエルドに続き、
ペトラから軽蔑の眼差しを向けられたオルオは顔面蒼白にしながら
「ち、違う！」と追い縋る。


「こ、これは、兵長が・・・っ！」


そこまで言ったところで「しまった！」と罰が悪そうな顔で
口を噤んだオルオに、ペトラは顔色を変えて
その胸倉を掴んで揺さぶった。


「今、何て言ったの！？兵長が何だって？言いなさい、オルオ！」

「ぐ、ぐるじぃ・・・」

「解放されたければ言えっての！」


泡を吹いたオルオを尚締め上げるペトラは別人のように恐ろしいな、と
元凶を作ったナナシは思った。

名前を出されたリヴァイが眉間に皺を寄せながら
エルドとグンタにペトラを止めさせると、
「どういう事だ？」とオルオに詰め寄る。

睨まれたオルオは言いにくそうに俯き「見ちまったんです・・・」と
語り始めた。