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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第27章 真の変態は誰だ?






「まだ幹部以外知らない事だが、
今日から半年こいつは調査兵団で教官みたいな事をする。
それには兵士全員のデータが欲しいらしい。
エルヴィンからそれを正式に伝えられるのは4日後・・・
それまでこいつの傍に着いててやるのがおまえらの任務だ。
要はデータ集めをする際、こいつの邪魔になりそうな奴を
近づけさせないようにすれば良い」


驚愕の内容が告げられ、
リヴァイ班の面々は目を白黒させながら、
エルドが代表でリヴァイに質問する。


「何故俺達に?」

「幹部じゃ悪目立ちするからな。そこでナナシと面識があり
信用できるおまえらが適任だという意見が出た。
俺もそれに賛成した」


信用できる、というリヴァイの台詞に4人は
感動したように身体を震わせながら「わかりました」と敬礼する。


一応面識はあるものの、リヴァイ班はナナシがどういう人物で
どれだけの実力があるのかよく知らない。


壁外であった戦闘で巨人が突然奇行に走った事は唯一覚えているが、
他の戦闘は彼の動きを見ていられないほどの乱戦だったと改めて思い出し
興味深げに視線を投げる。

教官をするとなると相当な実力を持っているはずだとは思ったが、
オルオがナナシを一瞥しながら不満を零した。


「しかし、兵長。こんなガキが教官ってあり得ないですよ。
立体機動歴三ヶ月って新兵以下じゃないッスか。
本当に大丈夫なんですか?」


ナナシを初めて紹介した際、
リヴァイが言った『立体機動歴3ヶ月』という言葉が
どうにも引っ掛かりオルオはナナシを見下すように詰め寄った。


自分よりも強くなければ納得出来ないという態度に、
リヴァイはナナシへ向き直る。





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