過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】
第26章 エッカルト・アーデルハイトの日記1
(中略)
□月○日
壁外に行った。
最近では日記を書く暇もなかったけど、
この興奮を残しておきたいと思う。
前回とは違い、『第一部隊』として巨人の足を斬り取ってやった。
討伐数は無かったけど、
実戦できちんと刃を超振動させる事が出来た事に喜びを覚える。
先輩は馬並みの速度で走りながら足を斬っていくんだから、
本当に凄いと思う。
実際馬に乗っていたんじゃ小回りなんて利かないから、
俺も皆のように走れるようになりたい。
まずは体力を付けなければ・・・。
団長と副長の強さは半端なかった。
目にも止まらない早さで、
あっという間に巨人を殺して行く姿は鬼神のようだ。
本当に目にも止まらないのだ。
いつの間にか移動してて、びっくりする。
先輩達が馬並みのスピードなら
団長達は何のスピードに例えれば良いのだろう?
団長はやっぱ凄かった。
きっと副長にボコられたのも演技だったんだ。
凄い人でなければ実績を上げて民衆の支持なんて得られるはずないのだから・・・。