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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第26章 エッカルト・アーデルハイトの日記1






×月□日

壁外で先輩達がどのように戦っていたのか必死で思い出した。

皆が巨人を倒すために使用しているのは
刃がついた武器が殆どで、飛び道具は少ない。

囮が巨人の注意を引き、
とても長い刃を二人で持って巨人の両足を削いだ後、
倒れた所を一気に仕留めるのがうちのやり方らしい。

正に狼が獲物を狩るみたいだ。

超振動させた刃を長い刃に重ねることによって
破壊力を増し、巨人のぶっ太い足を切断出来るまでになるという事だ。

刃を超振動させながら直接相手に叩き込むやり方は
団長と副長にしか出来ないらしく、
俺達は一人が超振動を起こしてもう一人にそれを受け渡すか、
共振で破壊力を増した刃で巨人を斬るという
どっちかしか出来ないとか何とか・・・。

何で2つの作業が一人で出来ないのかと団長達に質問したら、
困ったような顔で「身体に負担が大きいからですよ」と言われた。

そんな答えでは納得いかず
「副長みたいな華奢な身体でも出来るじゃないですか」と言ったら、
副長の額に青筋が立った。



・・・・その後、気づいたら医務室のベッドの上で
何が起こったのかわからなかった。

見舞いに来てくれた団長から聞いた話だと
怒った副長に殴り飛ばされたらしい・・・

道理で頬が痛いわけだ。

流石最強・・・・。





(中略)




◇月×日

入団して大分経った今日、
とうとう『第一部隊』への昇進試験が行われた。

「人を捨てる覚悟はあるか?」と問われ「はい」と即答したけど、
本当は何のことかわからなかった。

実技はまぁ割りと熟せたと思う。
数日後の合否発表が楽しみだ。




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