過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】
第25章 腹の探り合い
「すまぬ、もう覚えていない。ただ、お主よりは年上だ」
「そんな事わかっているよ。せめて大体の目安が欲しい」
「目安・・・?
ではピクシスよりも年上だというのも目安になるか?」
「・・・・・・・・は?」
今何と言った?
確かにエルヴィンよりも年上だとは思っていたが、
ピクシスより年上などナナシの外見からは想像出来ない事だ。
もしかして彼の髪は銀髪ではなく白髪なのか?
「・・・・どのくらい年上なんだい?」
「んー・・・と、
あやつが20歳になる前に出会って色々扱いていたから・・・」
いや、待て!
扱いていた!?
ピクシスが10代の頃知り合っていたとしたら、
ナナシは今頃・・・・70~80歳代なのだろうか?
もう考える事が無駄に思えてきた。
実際の年齢は今度ゆっくり聞けば良い。
今は適当に自分が捏造した方が良さそうだと判断し、
この話題を打ち切る事にした。