過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】
第24章 ドキドキの治療法
「ちょ、ちょっと待った!
その前にどのような治療法か聞いてからでも良いかい?」
「単なる鍼治療だ」
「・・・・具体的にはどうするものなんだ?」
「この鍼を身体に刺す」
「それは拷問と言わないか?」
「失敬な、これは鍼術というれっきとした医療術だ。
身体というよりつぼに刺すから、痛くはないぞ」
「そのつぼというのは?」
「あー・・・・神経みたいな?
そこを刺激する事で回復を早めたりする事が出来る」
「・・・・・・・・・・・・・・」
ナナシを信じるかどうかエルヴィンは考える。
これはひょっとして自分に対する報復なのではないか、
という疑心が生まれた。
しかし、最終的に自分がボコられたので
昨日の件は帳消しになったのではないかとも思った。
彼が根に持つタイプでは無いことを祈る。
「・・・・・その鍼治療とやらをやってくれ」
「では、服を脱げ」
「え・・・・・・・・・・・・・」