• テキストサイズ

過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第23章 真意はどこに?






エルヴィンが両手足の関節を外されボコられる寸前、
リヴァイはナナシを止めようと斬り掛かった。

だが、エルヴィンの上から退いたナナシから攻撃を受け・・・
結果、意識を失う羽目になったのだ。


リヴァイが捉えたのはナナシの残像だけで、
どこをどのようにして攻撃されたのかもわからないまま
意識を取り戻すと、何事も無かったようにナナシが目の前に立っていた。

そして抑揚のない声で「あれを連れて帰れ」と、
ボロボロになったエルヴィンを指差し家の中へ入っていったのだ。


苦しそうに横たわるエルヴィンを目にした瞬間殺意が沸いたが、
一刻も早くエルヴィンを手当すべきだと判断して
リヴァイは彼を抱えて兵舎に戻り、今に至る。





人目につかないようにこっそり運ぶのには骨が折れたが、
途中ばったり会ったミケが手伝ってくれたので何とか事無きを得た。

軍医を呼ぶか考えたが、
取り敢えずハンジに診せようとミケが言ったので、ハンジを呼んだ。

見た目よりも軽傷(とは言い難いが)だったので、
軍医に見せるまでもなかったらしい。


自分の所の団長がボロボロになって帰ってきた事は
なるべく隠したかったので、ミケの判断に感謝したものだ。


そのミケは、今かなり殺気立ちながら訓練している・・・と、
震えながら部下が報告してきたので、彼もナナシに対し
相当怒っているのだろうと察する。





/ 1001ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp