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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第21章 口説く!






ナナシの言った事はどれも本当のことだ。

虚弱体質なのも、医者では治せないのも
・・・身体を見せたくないのも。

ただ、どうやって説明すれば良いのかわからない。
化物だという事を黙ったまま説明するのはどれも難しかった。

身体を見せれば納得してくれるのかもしれないが、
見せた瞬間人間でないという事がわかってしまうだろう。

そうなれば、きっと人体実験や解剖に回される。
それだけは避けたかった。


「・・・嘘じゃないのに」

「そうだね、君は今まで嘘を吐いていないんだろうが、
同時に真実も口にしてないだろう?
だから御伽噺の狼少年のように肝心な時に信じてもらえないんだ」

「・・・・狼・・・少年・・・」


そうかもしれない。
でも、誰にも真実を話せない。
話したところで、どうせ信じてもらえないから
何も話さない事にしたのだ。






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