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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第16章 強行軍の帰還






「ナナシ、てめぇはとっとと逃げろ。足手纏いだ」


最後にナナシに指示を出してからリヴァイは馬を巨人へ向け、
リヴァイ班もそれぞれの巨人と対峙する。

ナナシは馬の速度を若干落とし、
それらを観察するように見つめた。


リヴァイの動きは舞うように綺麗で、次々巨人を倒していく様に
人類最強の名も伊達じゃないなと感心する。

他のリヴァイ班の面々も巧みな連携で巨人を翻弄し、
足止めに成功しているようだった。

だが・・・まずいな、とナナシは懐からリボルバー式の拳銃を取り出し、
馬の進行方向を変える。







平地での立体機動戦でなかなか思うように戦えないリヴァイ班は
内心で焦燥を抱えていた。

何とか巨人を倒しているものの、
それでもまだ5体も残っている現実に精神が疲弊していくのがわかった。

ガスと刃の残量がどんどん減っていく。

リヴァイ一人戦わせる訳にはいかない、と必死で応戦していたが、
アンカーを巨人に打ち付け項を削ごうとしたところで
ペトラが巨人に捕まってしまった。


「ペトラッ!?」


オルオが叫び、ペトラを捕えた手を斬ろうとしたが
横から迫った他の巨人の手に捕まり身動きが取れなくなった。


「オルオ!ペトラ!」

「・・・くそ!」


エルドとグンタは任された巨人を相手にしていたため
支援に行くことが出来ない。

後方の巨人を駆逐し終わったリヴァイが部下達の叫びに気付き、
急いでペトラ達の方へと向かったが距離があり過ぎて間に合わない。

その間、オルオにも生命の危機が近づく。

二人が巨人の口へ吸い込まれようとした瞬間、パン!パン!と乾いた音が響き、
巨人達の身体に僅かな傷を作った。


見ればナナシが巨人に向け銃を発砲していて、
続けて数体の巨人に銃弾を撃ち込んでいる。

勝手な行動をしたナナシにリヴァイが「さっさと先に行け!」と
怒鳴りつけるように命令した時、
巨人達が不可解な行動を取り始めた。




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