第8章 上皇水尾×御門
あっ!鏡が…
御門の言う良くないものって
これのこと…?
そう訊こうとしたら…
『瑠璃…アンタ何誘ってるの?』
御門の後ろで、手を触れてもいないのに
襖がピシャリと閉まった。
「御門…?」
「御門…お前じゃねえ…
瑠璃は俺に脚を開きてえそうだ。」
「み、水尾さま…?」
二人の目付きが違う…
逃げる間も無く瑠璃は二人に
襲われていた。
一足早く瑠璃の唇を奪った水尾は
いきなり唇を割り
熱い舌と唾液を送り込んでくる。
「んんっ…はぁ…」
上皇さまが…前の天皇で朝廷を陰で
牛耳るというあの水尾さまが
こんな風にいきなり…どうして?
水尾の手は瑠璃の着物の合わせを
開き荒々しく乳房を揉みしだく。
嫌っ…こんな…
すると、御門は瑠璃の白い足を取り
指を一本一本口に含み始めた。
「いやあぁぁんっ!」
情欲を抑える鏡って…嘘でしょ…
私…騙された…の…?