第7章 九条
瑠璃、か…
あの時の家光はなぜかとても魅力的で
妹相手にそんな気持ちになることを
恥じたものだが…
違う娘だったのだな。
家光を失ったことはもちろん悲しいが…
瑠璃…また会えて良かった。
あの娘といると…なぜか癒される。
日向がそんなことを考えている
とは知らず…
その頃、瑠璃は大奥に向かっていた。
次は夜伽のことを考えないと。
でも決められないよ…
誰かのことをそういう目で
見たことなんてないし。
鷹司ならもう一度してるから…
う〜ん…でも二度目ってなると
すぐご正室にってことになりそう…
その時、バサっと後ろから誰かが
のしかかってきた。
こんなことをするのは…
「九条…!?」