第5章 永光〜お万の君〜
左肩を下にして褥に横向きに寝かされた
瑠璃を、いつの間にか自らも全てを
脱ぎ去った永光が後ろから抱きしめる。
「どうです?
これが貴女の身体です…まるで
一枚の絵画のように美しいですね。」
首すじに舌を這わせながら囁かれ…
瑠璃はその様子を鏡ごしに見つめていた
さらに永光は、自分の太ももの上に
瑠璃の右足を掛け、最も濡れた部分が
よく見えるようにした。
(こんな恥ずかしい格好は初めて…)
けれど瑠璃は、
鏡の中の二人から目を離せなかった。
(あぁ…私…
やっぱりどこかおかしいみたい…)
「瑠璃?
今は何をして欲しいですか?」
「…永光さんの指でいじ…って
欲しいです…」
「承知しました。」