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新章イケメン大奥✳︎逆ハーレムの世界✳︎〔裏〕

第4章 鷹司


瑠璃の様子を見ていると、虚ろな瞳で
小さな鈴のような物を鳴らしている。

チリン…チリン…

やべ…こいつこんな色っぽかったっけ。


「…家光。」


「…鷹司。
…鷹司もそうやって呼ぶんだね。
当たり前か…私は上様なんだから。」


「大丈夫か?」


「ん…ちょっとね、寂しいなと思って。
この鈴、火影がくれたんだけど…
困った時に鳴らすようにって。」


「あぁ、そういえば火影は暇を
貰ったんだってな。
…お前と何かあったのか?」


「え?!…ううん…何もないよ。
ただ、こうして鈴を鳴らしても来て
くれないのって初めてだから…
ほんとに遠くに行ってしまったんだ
なって。私があんな…」


そこまで言って瑠璃は黙ってしまった。


「あの、さ…夜伽のこと聞いたよ。
で、明日の総触れで俺を指名する
ことになったらしいけど…聞いたか?」


瑠璃は真っ赤になって
首をぶるんぶるんと振った。
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