第4章 鷹司
瑠璃を好きか…
そんなことはわからねぇ。
ムカつくことに、俺には今まで
恋愛の自由すらほとんど無かったし。
でも、あいつはなんか危なっかしくて
ほっとけねぇんだ…
さっき春日局に言われたことが蘇る。
子をもうける為に、瑠璃には夜伽を
相手にする毎日が待っていること。
でも正室が決まり、その男との間に
子が期待でき、瑠璃もそう望むなら…
一人と添い遂げる道もあるということ。
それを聞いて…
俺は居ても立っても居られなかった。
あいつがいろんな男を相手にする
生活を望むわけがない!
あいつは本当に純粋なんだ。
何より俺が…そんなこと…
許せねぇ。
この気持ちはなんだ?
春日局から、明日の初の夜伽に
正室第一候補の俺を指名しても
いいかと打診があった時、
思わず受けて立っていたけど…
いいのか?それで…