第16章 最終章〜sweet&sweet2〜
「あと、人を好きになることを
教えてくれた。
俺は初めて人を愛したんだ。」
「火影…」
「これからもずっと
瑠璃だけを愛してるよ。」
そう言って私の唇に、
自分の唇を押し当てた。
火影の身体が体内に入った毒と
闘ってる間…私達はずっと、
軽く口付けをすることはあっても
決して身体に触れ合うことはなかった。
久しぶりの温もり…
唇を重ねているだけですぐに
お互いの気持ちが溢れ出して
口付けは激しいものに変わっていく。
火影の熱い舌が
私のそれを探し求め絡み合う。
くちゅ…ぴちゃ…
静かな部屋に響く水音が恥ずかしい。
息もできないほどの激しい口付けに
私が少し仰け反ると…
火影の唇は、露わになった
私の首筋へと移り
激しく食むように口付けた。