第16章 最終章〜sweet&sweet2〜
「瑠璃…」
ふと気付くと火影が
こちらをじっと見ていた。
「あ…ごめん。
何?お茶淹れようか?」
火影は何も言わないで
私を強く抱きしめる。
「火影…?」
苦しくなるほどの激しい抱擁…
寝込んでいることの多かった
火影の身体からは、
男らしい火影の匂いがする。
あぁ…火影が好き…
好きな人に抱きしめられるって
こんなにも安心するんだ…
「瑠璃…俺、本当に治ってきていて…
あの…ちょっと困ってる
ことがあるんだ。」
「え?何…?
何か欲しいものでもあるの?」
「ん…あると言えばあるんだけど…」