第16章 最終章〜sweet&sweet2〜
「残念ながら、俺はもうこの通り…
ピンピンしてます!
瑠璃のことは心配いりませんよ。」
そう言って火影は布団の上に
身体を起こして、力こぶを作った。
しかし…
「瑠璃さん、本当ですか…?
今からでも遅くありませんよ?
貴女ならいつでも歓迎致します。」
そう言う永光さんに
いつの間にか手を握られてしまい、
密着した二人の間に火影が急いで
割り込んでくる。
「わぁ〜!だめだめ!」
「火影、永光さんは
何か手渡して下さっただけだよ?」
フフン…と笑う永光さんと
真っ赤になってしまう火影…
何だか2人とも子供みたいで
微笑ましいな。
クスクス…と私が笑っていると…
「…もう…瑠璃はどこまで
わかってるんだか…」
と火影がため息をついた。