第16章 最終章〜sweet&sweet2〜
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半月後…
私は葵の間に閉じこもり、
床に伏せた振りをしながら
火影の看病を続けていた。
矢に塗られていた毒はかなり強く…
あの状況で意識を保っていたのは
奇跡に近いと緒形さんが言っていた。
そして今、さっきまで診察をして
くれていた緒形さんと
入れ替わるように部屋を訪れたのは…
永光さんだ。
「お見舞いありがとうございます。
火影?永光さんだよ。」
「おや、もう起き上がれるように
なってしまったのですね。
…火影殿にもしものことがあれば
瑠璃さんのことは私がお引き受け
しようと思っていたのに…」
「え…///」
永光さんの妖しい微笑みに
冗談とは思いつつも顔が
赤くなってしまう。