第15章 最終章〜sweet&sweet1〜
「瑠璃様、来ちゃだめだっ!!!」
それは今までに聞いたこともない…
激しい火影の怒鳴り声だった。
「絶対…来ちゃだめだ!!!
これは…毒矢だから…」
「だったら…!
腕を縛ったら…少しでも…」
「だめだ!俺は忍だから…
耐性をつける為に…毎日毒を…
でも、瑠璃様が少しでも触ったら…」
知らなかった…
火影…そんなことまでしているの?
幕府のために?
「でもっ!放っておけないよ…!
触らない様に縛るからっ…」
泣いている場合じゃないのに
涙が溢れ出す。
火影…もっと自分を大切にして欲しい…
私が一歩踏み出すと。