第15章 最終章〜sweet&sweet1〜
「脅迫文…。わかった…部屋に戻るよ。
でも…少し話を聞いてもらえるかな?」
その時空気を切り裂くような音がして…
その音と同時に
火影が私を抱きしめて横に、飛んだ。
「キャッ…!」
何…?今の…
火影の方を見ると、その左腕には
大きな矢が突き刺さっていた。
「火影?!火影っ…矢が…!」
火影はしーっと口元に指をあてると、
窓枠に背をつけてしばらく外を確認し…
やがてずるずるとその場に
座り込んでしまった。
「もういないみたいだ…
瑠璃様、怪我はないよね?
飛んだ時どこか傷めなかった?」
「私は大丈夫だよ…!火影はっ…」
「良かった…瑠璃様はこのまま…
ここで助けを待って…
危ないから動かないで…」
火影の様子がおかしい…?
私が思わず駆け寄ろうとすると…