第15章 最終章〜sweet&sweet1〜
この鈴の音が…
もしももう貴方に届かないのなら
私は貴方を諦めるから。
お願い…火影、気が付いて…
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祈るような気持ちで待っていると…
肩で息をした火影が飛び込んできた。
火影…来てくれた…!
「…瑠璃様っ!…怪我はない?!」
火影は張り詰めた表情で周囲を見渡す。
「え…?ごめんっ…
ただ…火影に話があって…
あの、何かあったの…?」
「えっ?
そっか…無事なら良かった…
また上様宛の脅迫文が届いて…
ちょうど瑠璃様を探してたんだ。
早目に部屋に戻った方がいい。
せっかく自由になれるんだから…
あと少し、俺が瑠璃様を護り切るよ。
さぁ、送っていくから戻ろう。」