第15章 最終章〜sweet&sweet1〜
俺は俺のしたいようにするだけだ。
抱きたい女がいたら抱く。
それが最後になるのなら尚更
他の男のことなんか
考えられなくなるくらい激しく…
夏津は、瑠璃の中を自分自身で
熱く掻き乱した
湯殿での情交を思い返していた。
瑠璃…
俺をあんな気持ちにさせる女は
他にはいない…
夏津はしばらくの間、
火影が去って行った方向を、
少女の様な表情で頬を染め
見つめている瑠璃を見ていた。
「フッ…俺も焼きが回ったな…」
夏津は瑠璃の前に立った。
「瑠璃…話がある。」
「っ…夏津…
話なら私からも今夜のよ、夜伽で…」
「いいから着いて来い。」
夏津に強く腕を引かれて
瑠璃は庭先に降りた。