第15章 最終章〜sweet&sweet1〜
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その頃、
夏津は鷹司に呼び出されていた。
「悪いな夏津。わざわざ…」
「あんたが俺に頭を下げて
呼び出すなんて…
どうせあいつ絡みのことだろ。」
鷹司は苦笑した。
「…今日、夜伽だよな?
俺から話したら
あいつは怒るかもしれねえけど…
瑠璃には想う奴がいるみたいなんだ。
でもあいつはそんなことは隠して
夜伽に臨むかもしれない。
だから…あいつをこれ以上
傷つけて欲しくないんだ。」
「どいつもこいつもあいつには甘いな…
お人好しの周りには
お人好しが集まる…か。」
「そういうお前も
瑠璃に出逢ってから
ずいぶん丸くなったな。」
「…言ってろよ。」
「信じてるぞ…夏津。」
「…どうだかな…」