第15章 最終章〜sweet&sweet1〜
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あとは今日の夜、夏津と…
でも私は少しだけ不安だった。
夏津が、初めの印象通りの
冷たい人じゃないってことは
わかってるけど…
会うといつも意地悪言うし、
一度だけ肌を重ねたときは
湯殿で犯されるみたいな
感じだったし…
今度こそきちんと
夜伽の覚悟をしないと
いけないかもしれない…
そしてそれを拒む権利は
影武者である今の私には無いんだ。
春日局様の考えで、
床に伏せっている振りをしている
ことが増えてきた私は、
息抜きをするために
さっきから城内を歩いているけど…
今夜のことで頭がいっぱいで
息抜きどころでは無いのだった。