第15章 最終章〜sweet&sweet1〜
そして数日後…
……………………
「で、何ー?
何か話があるんでしょー?」
九条は、私が話す前から
普通の夜伽とは違うと
察していたみたいだった。
九条のそういうところ…すごいな…
そして全てを話し終えると、
九条はしばらく黙りこんでしまった。
「九条…?だから今の大奥は
無くなってしまうんだけど…」
鷹司と同じく九条も、名門だけど
お家のためには手段を選ばないといった
感じの実家とは上手くいっていない
と聞いていた。
「ん……
瑠璃は?瑠璃は自分の道を
選ばせてもらえたんだよね?」
「うん。私は大丈夫だよ。
あと…一番大切な人が
誰なのか気付いたの。
その人が今どう思ってくれているかは
わからないけど…
想いは伝えたいと思ってる。」
「…俺がその人になれなかったのは
残念だけど…瑠璃が幸せならいーや。
でも…1こだけお願いしちゃおうかなー
閨の中でしかできないこと。」