第13章 上皇水尾【二】
「…随分派手に濡らしてやがる…
確かに挿入りそうだな?これは。」
水尾様の形の良い唇が
意地悪な笑みを浮かべながら
言葉で私を嬲る。
「だがその前に…こっちの方が
俺を欲しいって言ってるぜ。
緒形には触ってもらえなかったのか?」
水尾様の指はゆるゆると
秘部の周りを撫でていた。
こんなの…全然足りない…
「あ…水尾様…
意地悪しないでください…」
昼間から散々焦らされたそこは
大きく腫れ上がって
水尾様の指を誘う様に張り詰めている。
「触ってもらいてえ所があったら
口に出さねえとなぁ…
瑠璃、緒形に教わったはずだ。
俺にも教えてくれねえか?」
えっ…無理…!そんなこと言えない…
自分でもわかるくらい真っ赤になって
首を振ると、水尾様は大げさに
顔をしかめた。
「じゃあ触れられねえなぁ…
素直になれねえ奴はお仕置きだ。
残念だが今日のところは
帰るとするか…これも貰ってくぜ。」
張り型を持ち上げゆらゆらと
揺らしながらニヤリと笑った。