第13章 上皇水尾【二】
数刻後…瑠璃は寝所で一人
張り型を見つめていた。
これって…あれだよね…
噂に聞く四ツ目屋道具っていう
やつだよね…?
緒形の診察のせいで熱くなった身体は
未だに疼きを訴えていた。
で、でも…
こんな大きくて硬そうなの
挿入らないよね…
迷ったあげく、寝間着の裾から
そっと手を差し入れてみると…
そこはびしょびしょに濡れていた。
「…やだっ…はいりそう…///」
思わずそうつぶやくと
「いい物持ってんじゃねえか…」
誰もいないはずの部屋の中から
声がした。
「み、水尾様!?」
どどどどどうしてここに…?
口がぱくぱくとするだけで
声にならない…