第11章 緒形の診察室〜午前編〜
さて、次は…
「日向様…?どこかお加減でも…」
「いや…驚かせてすまない。
体調はすこぶる良い…
今日は別の要件で参った。
悩みがあるから相談に乗ってほしい。
家光、いや瑠璃という娘について…」
おやおや
日向様の御心も掴まれたのですか…
全く瑠璃さんには敵いませんね…
「緒形…俺は瑠璃という娘に
どうやら恋をしているようだ…///
あの娘と話していると
時間を忘れてしまう。
とにかく愛しいと思うのだ。
ただ最近耳に挟んだのだが…
春日に夜伽をさせられている
というのは本当か?」
夜伽だけではなく…さらに
春日局様ご自身のお手付きということは
お知らせしない方が良さそうですね…
緒形はわずかにうなずいた。