第2章 火影
その言葉が瑠璃の口からこぼれた瞬間、
瑠璃は火影の腕に
強く抱きしめられていた。
「…っ」
いつも優しくて人懐っこい笑顔。
しなやかな身体…
でも瑠璃を抱きしめる腕は
こんなにも逞しくて。
「瑠璃様、ありがとう…」
耳もとでそう囁く火影の声は
少し掠れていて…
これから始まる甘い夜の予感に
瑠璃の胸は震えた。
火影の唇が瑠璃の唇に重なった。
優しい口づけ。
それは次第に激しさを増していく。
瑠璃の中を火影の舌が動き回り、
切ないくらい瑠璃を求めていた。
あぁ、こんなの…どうしよう…
瑠璃は初めてのことに戸惑ってしまう。
なんだか火影じゃないみたい…
瑠璃の舌を探し当てると、
火影は愛おしそうに絡め、吸った。
そしてそのままゆっくり瑠璃を
褥に横たえると
さらに口づけの雨を降らした…