第9章 火影【ニ】
「…っあ……自分でするよ…」
「嫌だ…もっと。」
いつになく強引な火影…
朝焼けに二人の身体が真っ赤に染まる頃
やっと気が済んだ火影に抱きかかえられ
敷いてあった布の上に降ろされる。
そして子供にするみたいに全身を
わしゃわしゃと拭いてくれた。
火影…やっぱり…怒ってる…?
なんだか何にも言えないや。
このまま甘えちゃってていいのかな。
それにしても拭き方も何だか…
あっ…っ…っ
「瑠璃様…何か…拭いても拭いても
濡れてるところがあるんだけど…」
「なっ…!///」
「クスッ…その顔。かわいい…
瑠璃様、あんまり悩まないでよ。
笑ったり怒ったり恥ずかしがったり…
瑠璃様はそういう顔がかわいいよ。」
「火影…」