第9章 火影【ニ】
「瑠璃様…
一緒に湯浴みしよう。
いいよね?」
優しいけれど有無を言わせない響きに
瑠璃は頬を赤く染めながらも
こくこくと頷いた。
そして、火影が瑠璃を包む布を
優しく取り払うと、自分も着物を脱ぎ
二人は生まれたままの姿で
温かい泉に入っていった。
「俺が綺麗にしてあげる。」
二人の殿方に激しく抱かれた名残を
気取られるのがいたたまれなくて
瑠璃は身体を固くする。
「火影…いいよ…自分で…」
「嫌だ。」
火影は、瑠璃の身体を素手で
丁寧に洗い始めた。
瑠璃がされるがままにしていると
段々と火影の手つきが熱を帯びてくる。