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第1章 Happy Birthday to You!!


そして次に必要なのが誕生日プレゼント。
プレゼントはレストランのボーイさんに渡して、ケーキと一緒に持って来てもらうんだ。
いやぁ・・・男だらけの世界で生きて来た僕ですから、これには相当悩みましたよ。

まず定番どころとしてアクセサリー。しかしどこに買いに行けばいいのやら、デザインはどんなのが好きなのやら。
そりゃあ本当ならダイヤの輝く指輪を送りたいけど・・・指輪のサイズ?はぁ?自分のサイズだって分かんないのに、女の子のサイズなんて知るわけが無い。
それに陽子はデザインとかこだわりそうだからな。よくネックレスとかブレスレットとかじゃらじゃら付けてるし。触らぬ神に祟り無し。

花束も考えたんだ。レストランにも似合いそうだし、ロマンティックじゃん?
でもネットでいろいろ調べてみたら、荷物になるだのキザったらしいだの、悪い印象を与える場合も多いみたいで・・・。
陽子もたまに街中のギャル男を見て「何あのかっこつけ!」って言ってるから、もしかしたらそういうのはお気に召さないかもしれない。
夏の暑さで花がしおれちゃったら寂しいしな。やっぱり形に残るものがいい。

他にも化粧品とか、癒しグッズとか、たーくさん考えたんだ。
この間一緒にショッピングに行った時も、陽子が欲しがったものとか、手が伸びたものとか、ダサイって言ったものとか、しっかり頭にインプットしておいた。
さすがに「掃除機の調子が悪くて。」って言われた時は「色気が無いから却下!」って心の中で叫んだ。


最終的に選んだのは、香水。
陽子は香りものが好きみたいで、入浴剤とか柔軟剤とか、ボディークリームとか紅茶とか、いい匂いによく囲まれてるから。
・・・それに、僕の選んだ匂いに染まる陽子ってのもいいなぁ・・・なんて。へへへっ。
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