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淫らで甘い真田弦一郎の罪

第1章 novel.1 強化合宿にお供します


私が好きなのは真田弦一郎さんです!
そう言えたら・・・なんであの時何も言えなかったんだろう・・・

そう悔やむのは一週間前の話。
ブンちゃんとは同じ幼稚園、小学校、中学校。しかもほとんど同じクラスだった腐れ縁。
ブンちゃんが好きなのは私のお姉ちゃんで、私と仲良くするのはおねえちゃん狙い。
私は真田さんが大好きで、ブンちゃんのテニスの応援と理由つけては毎回テニスを、真田さんを見に行ってた。

その日も真田さんを目に焼き付けるため、テニスコートで真田さんを探していた。

「お~い!!!今日もまた飽きずに来たのか?」
ブン太がラケットを振り回しつつ近づいてきた。



「飽きないよ!もうたまらないくらいかっこいいもん!」



うっとりと目を細めてため息を漏らすにブン太はガムを膨らましつつ一瞥をくれた。




「・・・来週合宿だよね」
の突然の問いかけにブン太はため息を漏らす。



「来る気かよ。無理!無理!部外者が一緒に行けるわけないだろぃ!?」



「お願い!おとなしくするから!真田さんのお風呂覗いたり、夜這いとかしないから!」



神に懇願するように頭を下げ、手を合わせて拝む。

「無理!ぜってー無理!!」



いやいやと首を振るブン太に近づき、体を寄せ最終手段を耳打ちする。



「今年の夏休みね・・・お姉ちゃんとプール行くの。しかもお泊り。女二人で旅行も寂しいかなって思ってね・・・」

体を近づけた事に嫌がり後ずさりしていたブン太がピタリと動きを止める。



「まさか・・・お、俺も・・・?」



「お姉ちゃんがブンちゃんも暇ならどうかなって。」
今回の最大ポイントは、私からブン太を誘ってのではなく、お姉ちゃんがブン太を指名した事だ。
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