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ふたりだけのdestiny

第7章 幸せ者に不安


「お前らまだイチャってたのか?
ほんと、懲りねぇなー笑笑」



「あ、ちがくて………あたしも離れたいわけじゃないけど、和くんまだ仕事が残ってるでしょ?だから…」



「なるほどね笑」



「でも、ニノは離れたくないと」



あたしが櫻井さんに目で訴えると、それに気付いたかのように和くんは、もっとギューッとしてきた。



「…ねぇ、和くん?」



「嫌、離れない」



そんな言ってなかなか離れない和くんに、メンバーさんは爆笑。



「和くん仕事」



「行かない」



「し・ご・と」



「い・か・な・い」



頑なに即答する和くんに、もう笑うしかないあたしたち。



「子どもかよ笑」



「だって離れたくないんだもん」



「ははは笑笑
じゃあさ、ちゃんがついていくって言ったら?」



「行く」



『大爆笑』



「単純だな、おい笑笑」



「ちゃん、ニノについてってあげて?笑」



大野さんにお願いされ、ついていくことになったあたし。



4人に見送られ楽屋を出た後でも、すぐくっついてくる和くん。



「…和くん?どした?」



「……ぃゃ」



「これから、撮影なんでしょ?いつものアイドルニノはどこ行ったの?」



あたしが、元気ないことを指摘すると和くんが指を絡めてきた。



「……器の小さい男って思われたくないから、言えなかったんだけど………」



「うん?」



「……が離れていくのが怖くて…」



「?…どして??」



「ウラでは翔さんと繋がってんじゃないかとか……」



和くんがめちゃテンション低めにそう言うから、少し笑っちゃった。
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