第7章 幸せ者に不安
「和くん……もうすぐ呼ばれるんじゃないの…?」
さっきまで嵐のメンバーさんがいて、にぎやかだったけど今は、あたしと和くんのふたりきり。
「俺さのココ、好きなんだよね」
そう言ってあたしの首筋をなぞった。
いやいや……質問の答えになってないし。
「…なんで??」
あたしがなんとなく聞いてみると、和くんがニヤっとしたのが見なくてもわかった。
「……なんかエロいじゃん?」
「へっ!?///な、なにそれ…」
「色白でさ、チクっと刺激与えたらすぐ媚薬溢れだしちゃいそうな……」
「……和くんっ、……///」
突然首筋に電気が流れたような痛みが走った。
あたしが赤いであろう顔で振り向くと、和くんは口角を上げ、
「ね?エロいでしょ?」
とか言ってイケナイ事しようとする。
「やっ……和くん、ここじゃダメッ……!」
「まだ誰も来ない。」
「そっ…そうゆう問題じゃなくて…和くん……」
あたしは何とか離れようと、体をねじらせたり和くんの腕を押してみるけど、全っっ然敵わなくて…。
でもあたしは諦めなかった。
今度は、ドンドン叩いてみた←けっこー頑張った^_^
すると、あまりの抵抗に和くんも動きを止めた。
ちょっと手の位置がアレだけど……。
「ここ、和くんの仕事場!」
「…俺の仕事はとアレコレすることだよ?」
「なにそれ、絶対違うから!」
「アイドルは副業です笑」
「ちゃんと仕事してくださいよ笑
仕事に支障きたしたらだめだよ?」
「分かってるよ。でも、仕事よりのほうが何万倍も大事」
そんな甘い言葉とともに、和くんの温もりを感じられるあたしは、世界で一番……ううん、宇宙で一番、幸せ者かも。
こんな日が何十年先までも続いてるといいな。
「あ、ほら、櫻井さんの笑い声がするよ」
「ホントだね。
…………もうすぐ離れな……離れたくない」
「ダメ。仕事があるでしょ?」
あたしは離れたくないとギューッとしてくる和くんにそう言って、腕を剥がそうとする。
と、そうこうしてるうちにガチャっとドアが開いた。