第6章 番外編 TABOO ❊櫻井翔❊
「……翔さん、こうゆうことだったんだ」
最近、異常に目ぇ合うし、明らかに動揺してるなーって思ったら………。
やっぱりね。
翔さん、ああ見えてすっごい分かりやすいの、自分で自覚してないのかな。
もで、なんでキス受け止めてんの。
まぁ、翔さんと同じ気持ちなわけないし、俺も大人ですからね?
怒ったりはしませんけど。
俺は、この一部始終をニノが見ていたことには気付いてなかった。
あれから、2週間が過ぎた頃。
局を出ると、おめかししたちゃんが立っていた。
「ちゃん?」
「あ、櫻井さん」
「今日は、どした?
…俺に会いに来た?ww」
「そうですよ?」
と真顔で言うからフリーズした。
でもすぐに、冗談ですよ、といつもの無責任な笑顔を見せた。
「和くんが珍しくデートしよって誘ってくれたんです。」
……だろうね。
ニノも、今日はいつも以上に終始ニヤけてたから。
「なるほど、てわけでオシャレしてんのね笑
ニノなら、今話し込んでたからもう少しかかると思うよ」
「そうですか(*^_^*)」
あの日のこと、お互い話には出さない。
俺は、好きだから毎日考えない日はないけど、はどうだろう。
俺への態度からして気にはしてないみたいだけど…。
「……あのね、櫻井さん。あたし、あの時嬉しかったですよ。最初は、櫻井さんのファンでしたから」
「ぁ、そ、そうだったんだ//」
やべぇ。
それ、今言う?
「だから、ごめんなさいってはっきり言えなくて…。
櫻井さんには色々と助けてもらったので、そんな風に言うつもりもありませんでしたけど……」
と、顔を赤らめて言うちゃん。
…え、これってさ……。
「……それって、俺、勘違いしちゃう言い方なんだけど」
俺は、柱の裏側に引き寄せ、強引に唇重ねた。
だめだ……。
今の俺には、自分をコントロールできる力がない。
止まらない。
「…………ごめん……。この後、ニノに会うのに…」
「んふふ。櫻井さんの香水でバレちゃうかも」