第6章 番外編 TABOO ❊櫻井翔❊
「だよね。気持ちを伝えるには直接だ!……て、あなたが2人に言ったんでしょう笑」
「…………キャラにもないことを、言うんじゃなかった…」
あー、無理だって……
告白なんて、1回くらいしかしたことないし!
ドラマとかとは、また訳が違うし…。
「まぁ、ちゃんが惚れるくらいの演出は欲しいよね〜」
とか言って、考えだすメンバー。
話が、どんどん進んでくんですけど…。
「…俺リアリストなんですけど」
「じゃあ、ロマンチストの俺が演出したる!」
と、妙にテンションやばい相葉さん。
……失礼だけど、相葉さんよりはロマンある自信は、あるわ(´。・v・。`)
「相葉くん、ちょっと心配だなぁ。#NAME#ちゃん、ロマンチックなの好きって言ってたし」
智くん…
今日、なんとなくテンション相葉さんな気がするのは、俺だけ?
「ま、ファイトですね」
『うん!』
………ほんとに、他人事だと思って…。
君たちは告白の難しさを知ってますかね?
どう考えても実行派ではない俺が、好きな人目の前にして平静でいられる訳ない。
ましてや、好きだ、なんて言えたもんじゃない。
その後の、VS嵐の収録ではどうしてもちゃんのことが頭から離れず、ニノと目があったりするとあからさまに動揺してしまった。
何度も不審がられたけど、その度他のメンバーがフォローしてくれた。
だから、ニノも笑ってスルーしてくれたけど、絶対勘づかれてるよ……。
こりゃ、早めに処理しとかんと…。
・
「ごめんね、急に呼び出したりして」
「いえ…。どうしたんですか?…まさか、和くんの浮気現場見たとかですか?!」
ちゃんは、本気で不安そうに聞いてきた。
…ニノの浮気現場…
一生見る事がないと思われるけどな笑
「ちゃんに話したい事があってさ。ニノは関係ないよ」
俺がそう言うと、首を傾げるちゃん。
「あの…………実はさ………」
何秒間まばたきしてないだろう。
お互い、ずーーーーーーっと目が合ったまま固まっている。