第6章 番外編 TABOO ❊櫻井翔❊
「………知ってる」
さっきもめちゃ喋ってたよ。
「…………んもう、もったいぶらないで教えてよぉぉ」
「……………………ニノの、彼女」
…………………………
「えぇーーーーーー!!!!!!!!ニノの彼女!?」
「ちょっと声でけぇって!」
「ニノの彼女ってちゃんだよね?」
「……他に誰がいんだよ」
え、もう、なになに……急にニヤニヤし出して…もう嫌や……。
「翔ちゃん、いつから?」
「……ん、分かんねぇ。気付いたらって感じ……?」
俺が答えた瞬間、松潤と大野さんが入ってきた。
「そうなんだぁ翔さん(ニヤ」
「聞こえてたの……」
「翔くんそれなら、ニノのこと……」
…あーあ、こんなに早くバレるもんかね……。
もうダメだな。
ニノに情報が回るのも時間の問題だわ。
「でもさ、翔ちゃんすごくない?ちゃんのこと好きでいながら、ニノとくっつけたってことだよね。」
「それは、ただ臆病で言い出せなかっただけだよ」
メンバーはいやいや、と否定してくれてるけど…。
「…それにさ、ニノに勝てる訳ないじゃん」
「とことん弱気だねー」
「ちゃんだって、ニノ一筋だし」
誘惑したら怒られるし。
「告白しないの?」
「今更ムリでしょう…」
「へぇ、TABOOって歌うたってるくせに?状況一緒じゃん」
「いやそれはあくまで歌です。俺に、あんな大胆なこと出来ないよ…」
下手したら、ちゃんに嫌われる可能性大だし、それって普通にフラレるよりダメージ大きいよさ。
だって、今の関係が壊れるって事だよ?
それ以前にニノともギクシャクすんの、嫌だし。
それなら、俺は、身を引きますよ。
「でもさ、一応気持ちは伝えたら?翔さんも俺らもずっとこのままニノに黙ってることは、出来ないだろうし」
「素直に話せば、2人とも分ってくれるとは思うよ」
「うん、だからまず告白しよう!」
大野さんが、言うと盛り上がるメンバー。
……ニノ来たら、どうすんのよ。
「……けど、するとしてどうやんの?」
「んー、そりゃ直接がいいよね」