第5章 初めて信じた赤い糸
翌日。
「とゆーわけで、コイツは昨日から俺のモンになったんで誘惑したら、許さないですからね」
「誘惑って…笑 まぁ、おめでと」
ただいま、あたしの家なうです、はい。
「ちゃんがおいらのニノ奪ったー泣」
大野さんが二宮さんに抱きつきながらそう言うと、二宮さんは大野を剥がした。
「あのなぁリーダー。が俺を奪ったんじゃなくて、俺がを選んだんだよ」
二宮さんがニッコリと笑うと、大野さんは、えーんと泣き真似をした。
「あー⤵リーダーフラれたー」
「もぅ、一緒にわちゃわちゃしてくれないんだね……(グズッ」
「そんなことはないですけど」
あたしと二宮さんが付き合うことになったことは、言うまでもなくみんな気付いてたみたいで…。
「んてかさ、ちゃんはニノのことなんて呼んでるの?」
「…えっ…」
そこ、一番の痛いとこなんですけど。
「…………二宮、さん…?」
………………………
『ええーーーーーー!!!!!!!!』
ですよね。
そうなりますよね。
でも、だってじゃあ!
二宮さん以外になんて呼べばいいのよー(๑•́ ₃ •̀๑)
「………に、にの…?」
あたしが呼んでみると、みんなが吹き出した。
「それじゃあ、俺らと変わんねぇよ笑笑」
「でも、ニノは真っ赤だよ。嬉しいんじゃない?w」
「ぃやっ!!///」
「…みたいです笑笑」
そんなこと言われてもぉ…。
じゃあーー!
「…かっ和くん!
とか、呼んでみた!」
…………ぇ、沈黙?
目を開けると、すぐ目の前に和くんのどあっぷ。
「…っっ///」
「…、もっかい、呼んで」
「……かず、くん…ん」
重なる唇。
でも、それは激しくなるばかり。
「…んんっ//ちょ…」
「はいはいはい!!!!すとーっぷ!///」
櫻井さんがあたしたちを無理矢理引き剥がした。
「お前らやり過ぎ!」
「…ちょ…和くん…///」
あたしは和くんのキスに酔って、思わず櫻井さんに寄っかかってしまった。
「あっちょっ///もう、ややこしくなるから!」
櫻井さんに突っ放されて今度は和くんに、倒れ込んだ。