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ふたりだけのdestiny

第5章 初めて信じた赤い糸


「…で、でも、二宮さんて、自分の映画あんまり見ないんですよね?」


何かで言ってた気がする。


「あー…でも、ハリウッド行ってからは、研究のために見るようにしてるとも言ってた気がする。」


「そうなんですか。……」


「ふふふ。ちゃん、今、良かったって思ったね?笑笑」


…!!!!????


ひょーバレてます。


だって、せっかく一緒に見たいのに拒否られたら、とんでもなく恥ずかしすぎますもん!


「……はぁ。」


「ん?どした?」


4人が心配そうにあたしを覗きこんだ。


「……うまく、いきますかね……。いきませんよね…」


「ちゃんは、何を思ってうまくいかないと思うの?」


「…え?」


「告白って、なんの為にすると思う?

自分の気持ちを伝えるためにするものなんだよ?

あくまでもYESをもらう為にするんじゃない。」


松本さんの言葉にその場にいる全員が頷いた。


「……自分の気持ちを伝えるため…………」


「そう。だから、ダメだったにしてもうまくいかなかった訳ではないんだよ。」


そうか……。


うまくいくってことは、後悔しないってことだよね。



「……皆さん、ありがとうございます」


あたしは思わず立ち上がって、お礼を言った。


そんな、あたしを見て4人は笑ってたけど、あたしこの人たちに物凄く感謝してるもん。


「お礼を言うのはまだ早いでしょ笑」


あたしは、4人の温かさになんか泣けてきた。


「え、いやいやいやいや、泣くのはもっと早いから笑笑」







その3日後。


《ちゃん、今ニノ出たからもうすぐLINE来ると思う!》


〈わかりました。〉


相葉さんからのそんなやりとりをしていたそばから、二宮さんからのLINEがきた。


《今、日テレ出ました(^ー^)10分くらいで、着くと思う!》


〈わかりました(^ー^)〉


相葉さんに返した言葉と同じだけど、ただひとつ違うのは、顔文字がついてること( • ̀ω•́ )✧キラッ


たったこんだけだけど、好きって認めちゃったら途端にダメになるあたしは、心臓バックバクなうです。


何度も身なりの確認をしていると、お姉ちゃんが部屋に入ってきた。


「あら、準備万端ね」


と、お姉ちゃんは笑う。
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