第5章 初めて信じた赤い糸
あの後、櫻井さんからの謝罪のLINEと相葉さんからのまたまたフォローのLINEが来ていた。
櫻井さんは、あの後、珍しく相葉さんに怒られたみたいで、めちゃくちゃ謝ってきたけどあたしは、めちゃくちゃ感謝してるんですよ?
相葉さんは、あたしが二宮さんのことを嫌いになってないかをやけに気にしてきた。
……嫌いになんか、なりませんって…。
認めちゃった以上は、一直線に突っ走るのがあたしの長所でもあり、短所でもあるところ。
そして、何故か今日も相葉さん家なうなんです。
「んでね、このままじゃ、好きって気付いた意味がないから、仲直り兼告白のキッカケを作らないとでしょ?」
と、やけにテンションMAXで、一番楽しそうな相葉さん。
「なんで相葉さんが、一番テンション高いのよ笑」
「………なんかこの作戦、失敗する気しかしない」
「………………とりあえず、寝ようや」
…そうなんです。
今、相葉さん家には二宮さん以外のメンバーさんが全員集合しているのです。
……これはちょっとした、いや、重大な事件だす。
「でさ、俺らを集めたんだから何か考えがあるんですよね?相葉さん」
「よくぞ聞いてくれました!えとですね~、名付けて!【映画に誘って、好きです♡さくせーん!!!!!!】」
『……………………………………』
つっこみどころがあり過ぎて、もはやつっこめません……苦笑
「……それは、どういう、作戦なんですか?」
「ニノを映画に誘って、それでまず仲直りするでしょ?んで、その帰りに告白するのー」
おーおー、なんておおざっぱな作戦……。
映画に誘って仲直りなんて、中学生じゃないんだから。
てか、モロ告白するって見え見えやないか!
…と、言いたいところだけど、せっかく考えてくれているので、黙って聞きます。
「うーん、で、映画ってなんの映画?」
「(`ω´)グフフ。そこはね?ちゃんが、一番見たいの、だよねぇ?(ニヤニヤ」
…げ、この人、何者……。
「え、なになに?なんの映画?」
…………言わなきゃ、だめですかね。
「……………………プラチナデータ」
『おぉ!』
「ニノのやつじゃん!」
でも、迷ってるんだよね……。